Amazon LightsailでWordPressを始めるまでの手順

Lightsail

AWSからVPSがリリースされた

本日、アメリカで開催中のAWS re:Invent 2016でなんとVPSサービス「Amazon Lightsail」が発表されました。

AWS(Amazon Web Service)とは、非常に大雑把に説明すると「Amazonが運営する、Webサーバー、データベースなどのWebサービス開発に必要なハードウェア、ソフトウェアサービスを時間単位で柔軟に利用できるサービス」です。
あのクックパッドも裏側はAWSで作られていたりします。

これまでAWSにはVPS的なサービスが存在しておらず、「WordPressでブログを立ち上げたいなー」とか「ちょっとしたウェブサイトを作って公開したいなー」という時に積極的な選択肢には挙がりませんでした。また、多くの人はAWSがこの領域に手を出してくるとは思っていなかったと思います。今日の発表に、自分も含めて多くのインターネット関係者がいろいろな意味で驚いていました。

Lightsailの説明は、このページに詳しくあります。以下説明の引用です。

本日、Amazon Lightsailをローンチします。数回クリックしてメニューから設定を選択し、SSDベースのストレージ、DNS管理、固定IPが事前設定された仮想マシンを起動することができます。好きなオペレーティングシステム(Amazon Linux AMI,Ubuntu)、開発環境(LAMP, LEMP, MEAN,Node.js)やアプリケーション(Drupal,Joomla,Redmine,GitLabなど)を立ち上げることができます。そして、それはデータ転送量の大きな容量を含む月額$5から始まる定額料金です。

さっそく、AWSのアカウント作成からWordPress立ち上げまで試してみました。

AWSアカウント作成

先ずはアカウント作成です。

Lightsailのトップページ右上の「Sign up」ボタンを押すと、アカウント作成画面が表示されます。
メールアドレスを入力し、「私は新規ユーザーです。」にチェック、黄色い「サインイン」ボタンを押します。

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ログイン認証情報入力

本名、メールアドレス、パスワードを入力し、黄色い「アカウント作成」ボタンを押します。

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連絡先情報入力

次は連絡先情報です、が、なぜか自分は英語表示になっていました。
右上の言語設定で日本語を選択します。

また、このページの入力値は英数字のみとなっています。
名前と住所を英語表記で入力します。

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クレジットカード情報入力

クレジットカードを持っていないとここから先には進めません。

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本人確認

電話番号を入力し、「すぐに連絡を受ける」ボタンを押すと入力した番号に電話がかかってきます。
その際、ブラウザには4桁の数字が表示されているので、電話でその数字をピポパピと入力します。

正しく入力できるとブラウザの画面が自動的に切り替わります。

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サポートプランの選択

本格的なWebサービス開発をする場合、ここで有料プランを選択しておくと困ったことがある時にAWSのサポートエンジニアの方に連絡をして助けてもらうことができます。

今回は個人でWordPressを立ち上げるのが目的なのでベーシックを選択しておきます。

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サインイン

以上でアカウント作成が完了します。
お疲れ様でした。

最初のアカウント作成画面に戻るので、今度は「私は既存のユーザーです」をチェックして、メールアドレス、パスワードでサインインします。

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WordPressを動かす

アカウントが作成できたら、いよいよインスタンスを作成しWordPressを動かします。

AWSのページに書いてあることそのままですが、自分が行った手順をスクリーンショットで説明していきます。

インスタンス作成

AWSでは、サーバーのことをインスタンスと呼びます。

サインインすると、次の画面が表示されるので、WordPressを選択します。

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下にスクロールすると、プランの選択肢が表示されます。
今回は$5のプランを選択します。初月は無料みたいですね。

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もう少し下にスクロールすると、「Select Availability Zone」という項目が現れます。

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AWSのデータセンターは世界各地に存在します。
ここではVirginiaと表示されていますが、東京やアメリカ西海岸などにもあります。
例えば、日本向けのサービスを開発する場合、アメリカのサーバーより東京のサーバーにアクセスをしたほうがページを早く表示させることができます。開発者は、サービス提供地域に合わせて、データセンターの設置場所を選択します。

さらに、各地域にa,b,c..と地理的に異なる複数のデータセンターが存在します。
例えば、東京のaとbに同じ内容のデータを置いておくことで、仮に東京aのデータセンターに何かしらの障害が発生しても、東京bに切り替えることでサービスの運営を継続することが出来ます。

2016年12月1日時点で、Lightsailではアメリカ東海岸のデータセンターしか利用できないみたいです。
Availability Zoneはどれを選んでも違いはないはずなので、特に選択肢は変更せずus-east-1bのままにしておきます。

最後にこのインスタンスの名前をつけてCreateボタンを押せばインスタンスが起動します。
名前は自分がわかればなんでも良いと思います。

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赤い矢印がPendingと表示されているときは起動中です。

起動すると、Runningに変わり、下の画面が表示されます。

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WordPressにアクセスする

インスタンス詳細画面に、Pubic IPと書いてありますが、このアドレスを使ってWordPressにアクセスすることができます。
↑の画面の場合、赤い矢印に書いてある107.21.59.235がそれです。
http://107.21.59.235 にアクセスすると、WordPressのトップページが表示されます。
管理画面は、http://107.21.59.235/wp-login.php でアクセスできます。

ユーザー名は「user」です。

パスワードですが、SSHを使って確認をします。
まず、↑の画面のオレンジ色の「Connect using SSH」というボタンを押します。
すると、黒い画面が開いて文字がパラパラと表示されます。
しばらく待つと動きが止まるので、そこに

cat bitnami_application_password

と入力すれば、パスワードが表示されます。

管理画面は英語になっているので、Settingsから言語を日本語に変更します。
お疲れ様でした!!

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ドメインの設定

このままだと、IPアドレス直打ちでしかWordPressにアクセスできません。

そこで、ドメインの設定をします。

ダッシュボードのDNS zoneを選択します。
domain1

DNS zoneの作成画面では、自分の持っているドメインを入力します。
もしドメインを持っていない場合、お名前.comの様なサービスで取得します。
また、AWSにはAmazon Route53というドメイン取得管理サービスが存在するので、そちらを利用しても良いと思います。

domain2

DNS zoneを作成すると、DNSレコード設定画面が表示されます。
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外部のサービスでドメインを取得している場合そのサービスにドメインの設定があるかと思います。
そこに、WordPressにアクセスできるPublic IPと↑の画面に表示されているNameserversを設定することで、ドメインを使ってWordPressにアクセスすることが出来るようになります。

このあたりの話は、ドメインを取得しているサービスごとに設定方法が異なるので個別に調べてみて下さい。

インスタンスを止めるとき

インスタンスはRunningになっている間が課金対象となります。

もし止めたくなったときは、ダッシュボードから簡単に止めることができます。

stop

Stopを押せば停止させることができます。もう一度立ち上げる可能性がある場合は、Stopさせておきます。
完全に消してしまいたい場合、Deleteで削除することができます。

今回自分は試しに立ち上げただけなので、最後はDeleteをしました。
これで一円も課金は発生しません。

最後に

駆け足でWordPressを立ち上げるところまで試してみました。

もしAWSのアカウントを既に持っていて、ある程度知識があればものの数分で立ち上げることができます。

ただ、現時点では管理画面が日本語化されていなかったり、利用できるリージョンがVirginiaだけだったりするので、WordPressを個人で使いたいだけであれば国内のVPSサービスで十分では無いでしょうか。用途によりますが、料金も個人利用だと割高感がありますね。

ただ、AWSは定期的に値下げをします。そのうち東京リージョンで利用できるようになり日本語化もされるでしょう。管理画面ももっと使いやすくなると思うので、今後が非常に楽しみです。

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